ネット周辺を見渡すと、多くの鍼灸師さん、鍼灸学生さんを見かけることがあります。そこで、せっかくですから少しは鍼灸師さん向けの情報も発信しているので、この機会にいくつかオススメ記事をまとめてみたいと思います。
7つの投稿
勉強の成果が際立つ蓄積する力
情報があふれる現代では、自分にとって価値ある情報か否かを判断するだけでもかなりエネルギーを消耗してしまいます。
それでも、仕事に関わる情報となれば、集めずにはいられないでしょう。
それら自分にピンときた情報でも、その場限りの納得や興味でやり過ごしてしまってはいけません。情報を活かす前提として、それら情報をストックし、活用する習慣が必要なのです。
ここでは、情報のストック化を推奨して、いくつかのまとめ方を提案しています。
おおもとのファイル、情報カード、そして台本などそれぞれストックして次回のご依頼にカスタマイズして即対応できるように準備していきます。
アウトプットのためのインプットこそ、成長を早めるコツではないでしょうか。
鍼灸師の本当の強み
鍼灸師の考え方として、未病にフォーカスしたものです。
未病に対する考え方を持つと、それを訴求することが可能になり、経営においては独自性や強みに変わります。
東洋医学の中核的な視点だとは思うのですが、病気を治す、怪我を治すという視点に流されている気がしますので、ここで立ち止まって、いまいちど未病について考えてみてはどうでしょうか。
未病を軸に健康を提案できると、鍼灸院経営が格段に良くなるはずです。
古代中国人の考え方に学ぶ
漢字は古代からのメッセージだと強く考えており、物事を考えるヒントが満載だと思います。
なかでも「鍼」という文字もたくさんのメッセージを内包したものであることは間違いありません。このブログでも数多くの漢字に触れた話題がありますが、そこには必ず現代にも通じる確かな価値観があるのです。
ちなみに「脈」と「脉」は同じ「脈」ですが、末端の脈と中心に近い脈と言われています。
※後者は俗字とされ諸説ありますけれど。
提案力の分かれ道
同じことを聞いても、結果が違うことがあります。
人は自分の理解しやすいことのみ理解するために、完全に再現されないのです。
この投稿は、その象徴的な物事の事例です。
イエスバット法を聞いたことがある人は多いと思うのですが、それをしっかり活用できている人は少ないと思います。この視点を知るだけでも広い範囲に応用が可能です。
ぜひ、イエスバット法の核心とは何かしっかり理解していただければと思います。
経営者がまっさきに考えること
この投稿は一般向けに語っていますけれど、鍼灸院経営の視点で考えています。
鍼灸院経営は、最初の頃のみならず、得てしてずっと集客(集患)に終始している人もいるでしょう。
そこから一歩抜け出すには、やはりその後の展開を想定した振る舞いが必要になります。
来ない→呼び込む ということをいくら続けても経営は不安定なまま。
さまざまな方法はあるのですが、まずは機会損失ということを意識して全体の設計を見渡すことが有効ではないかなと思います。
成長に欠かせない視点
鍼灸師にはそれほど難しくないことだと思うのですが、この自己投資というのは難しい面もあります。
自己投資はいつのまにか投資ではなく消費としてエンターテイメントにお金を払うようになってしまう場合があるからです。
例えばブレスト(ブレーンストーミング)で新しいアイデア・企画をするのは楽しいものです。多少の無理を言っても怒られることはありません。次々にアイデアが湧いてきて、あたかも大成功まであと少しというような気分の高揚感を得られるでしょう。
しかし、実際は少ない予算、統率されない人員、限られた時間などすべてが実現の可能性を阻害する条件のように映ります。つまり、理想と現実ではかなり大きな差異があるのです。
このように勉強では「あれができる」「これができる」という理想だけで終えてしまう傾向があるのです。つまり、エンターテインメントとしての消費になってしまうのです。
治療技術など特にそうでしょう。講演を聞いていると何でも治せるように錯覚してしまいます。
自己投資というものを少し意識して、結果に結びつけるためにいろいろ考える材料にして頂きたいと思います。
偶然が人生を面白くする
ここでご紹介するのは、偶然によってご縁をいただき、実際に切磋琢磨する仲間になれるのではないかというご提案です。
どうしても鍼灸は狭い世界で完結することが可能です。自分で閉じこもっていても、開業していれば先生と呼ばれます。
そこで成長を止めてしまうのは実にもったいないことであり、逆に恐れるべきことだとも思います。
関東圏であれば都合を調整できると思いますので、興味がある方には実際にお会いできる機会が生まれると素晴らしいと思っています。
おまけ
何度でもオススメすること
ここまでくると、もはやお願いレベルなのですが、ぜひ澤瀉(おもだか)先生の本は読んでおいてください。
治療には一切関係ありませんが、医学医療に携わる人は必須の考え方を示してくれます。
定期的に読み返したり、それをもとに議論をすることで鍼灸業界のレベルは格段に高まると思います。むしろ、そういう集まりを作ってもよいとさえ思います。
どうしても治療法の有効性を内外に誇示する競走に巻き込まれがちですが、それを超えていく必要性を実感するでしょう。
さいごに
本来は鍼灸師向けに書くつもりはなかったのですが、有り余る思いから記事にしたものがあります。それでも、言葉足らずな内容が多いもので、行間が伝わらないと誤解される文面もあるでしょう。
もともとこのブログのメインは一般向けの創作「鍼する左手 灸する右手」でしたから、思いを同じにできること、相容れないことあるかと思います。
それでも、多様な視点が交差することによって、浮かび上がる事実もあると思います。
日々の臨床で、(慣れていますけれど)一般的に鍼灸の良さが知られていないことに愕然とするとともに、鍼灸師が開業して苦戦したり、というミスマッチを知ると、もっとスマートに解決できるのではないかと思うのです。
それは、各人の意識の高まりに他なりません。
私は現場最優先で、業界団体や学会でのポジションは一切ありません。それが正しいのか誤りなのか、まだ自分では判断できません。
それでも、こういう形で少しでも「鍼灸が必要とされている」ということを理解していただき、鍼灸の未来に希望を持っていただけるように、一般の方にも鍼灸師にも、発信していく意味があるのではないかなと思っています。
まだまだ微力なのは承知しています。それでも、興味を持って見守っていただけると嬉しく思います。一般向けに鍼灸の底力を知ってもらうために引き続き頑張ります。
マツモト コウイチ
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