[ビジ活陰陽論03]陰陽の分類を自在におこなう

東洋思想の中核をなす陰陽論をビジネスに活用できるようにビジネスパーソン向けにお伝えしています。第3回目は前回の陰と陽にわけるというお話しを補足して復習してまいります。さまざまなものが陰陽に分けられるということ、あらゆるものを陰陽に自在に分けることを目標にお話ししていきます。

本文を読むのが面倒な方、BGM代わりに動画再生をしたい方は最下段にあります動画を聞き流していただければと思います。

 

さらに陰と陽を分類しよう

意識すればすぐにできるように

 

陰陽論の分類は分けることは難しくないのです。ただ陰陽を意識していないとなかなか分けることができないのです。

昼が陽で 夜が陰です

夏が陽で 冬が陰です

このあたりはすんなり感覚的にでも理解できると思います。

 

東が陽で 西が陰です

今回は方向の対比です。方向で陰陽があるのか?と疑問に思うかもしれません。季節や男女のように対比がわかりやすくないものです。ただ、東と西の性質をよく観察してみてください。

東と西で何が違うかというと太陽の動きが明らかに違います。東はこれから太陽が昇る方向です。西は徐々に太陽が沈む方向です。ですから東が陽、西が陰と分けることができるのです。つまり、なんでもかんでも記憶するのではなくイマジネーションを発揮して判断をすることが大切ですね。

 

陰陽の分類の誤解をなくす

 

男が陽で 女が陰

仕事が陽で 休養が陰

大金が陽で 小銭が陰

大金は散じやすいと考えれば陽です。影響力が強いと見ても陽です。お金は金属であり武器と同じ扱いですから殺傷力があるという見方もできるのです。そういう破壊力という意味では大金のほうが陽なのかなって思いますが反論の余地がありそうな点でもあります。

どこに視点を持っていくかということで陰陽の見方が逆転することもあります。それはそれで当然ですので固執しないで柔軟に観察・検討するクセをつけましょう。

 

経済活動の陰陽

 

生産が陽で 消費が陰

資本が陽で 労働が陰

供給が陽で 需要が陰

探しにくい方は陰に属すことが多いものです。供給は他の事業者を見ていれば何を供給しているのかな?とカンニングすることですぐに見つけることができます。しかしながら需要(いわゆるニーズ)は陰的なものなので派手に見つけやすいものではありません。

 

企業活動の陰陽

 

好況が陽で 不況が陰

大企業が陽で 中小企業が陰

輸出が陽で 輸入が陰

抽象的は陽で 具体的は陰です

中小企業は陰だと言いましたが零細企業、個人事業と比した場合は中小企業といえども陽になります。何度も書きますが比較対象によって陰陽は違ってきます。相対的に物事を見ているわけです。しかも、これは事業規模というひとつの視点から言ったものです。

景気のいい零細企業と景気の悪い中小企業では、社内の活気を比較した場合、おそらく零細企業の方が陽的な存在と考えたほうが良いでしょう。(さまざまな視点によって違いますので、必ずそこを整理して見ていきましょう)

 

バブル期は陽が絶頂だという証拠

 

1980年代90年代初頭は日本経済のバブル期と言われています。

その象徴はジュリアナ東京という最大収容人数2000人という大規模なディスコ。そしてそこで踊る女性でした。

 

本来、陰である女性が派手に集まり踊る姿は夜でも昼のようなエネルギーを放出していました。このように陰が集まっているのに陽のように見える光景は、やがて陽のエネルギーがピークに達する前兆を表しているのです。

その証拠にバブル崩壊とともに日本経済は長らくの低迷に突入します。

ここでは、陰陽に分けたものがどのような経緯を経て進んでいくのかという説明をまだお話ししていませんので理解が難しいかもしれませんが、陰陽に分けたものはそのエネルギーは不変なものではありません。実は刻一刻とエネルギーの流れは変化しており、極に達した陽のエネルギーは陰へと変化してしまうのです。(このことについては次回以降ご説明して参ります)

 

 

キティちゃんのブームで終わらない手法

 

キティちゃんは抽象的で陽的な要素を多分に含んでいます。

それでは陰陽調和するためにはどうしたら良いでしょうか。

動画でその点にも言及していますのでぜひご視聴ください。

 

 

第3回まとめ

 

今回はさまざまなものを陰陽に分ける試みから経済活動やビジネスに関連しそうなものまで陰と陽の見方に置き換えることができるということを理解してください。

少しフライング気味に陰陽に分けたあとの展開までお話しする場面もありましたが、その法則も次回以降しっかり説明しますのでご安心ください。陰陽論の核心に迫る、分けた後の展開がわかると物事をしっかりと予見的に眺めることが可能になります。それこそ陰陽論を知る最大の強みなのです。

ぜひ動画もあわせてご視聴ください。そちらでコメント欄を開放しておりますのでご意見ご質問があればご記入いただければと思います。

 

 

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マツモト コウイチ

開業17年超の鍼灸師です。鍼灸の普及啓蒙を実践するYoutubeも始めました。ブログでは東洋医学を中心にビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を見渡しています。東洋思想研究を深め居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。

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開業17年超の鍼灸師です。鍼灸の普及啓蒙を実践するYoutubeも始めました。ブログでは東洋医学を中心にビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を見渡しています。東洋思想研究を深め居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。