身柱(しんちゅう)

 

マツモトコウイチドットコムではお灸のある生活を提案しています。ときどきツボの位置を確認して正しくご活用ください。今回は身柱の部位をご紹介します。

 

場所

 

教科書的には上背部、後正中線上、第3胸椎棘突起下方の陥凹部に取ります。

 

取穴の方法

 

身柱は背中にあります。

第3胸椎とは、首の骨(頸椎)から背骨(脊椎)を数えていって10番目…とは言っても、数えて探すのは難しいものです。

この場合背骨そのものを基準にするのではなく、左右の肩甲骨が目印になります。

肩甲骨の内側のフチは、緩やかな「くの字・逆くの字」になっています。くの字の角の位置を左右結んだ線が、背骨と交わるところ。そこが第3胸椎の目安です。その背骨の突起の下、凹む所が身柱のツボです。

 

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備考

 

身柱は子供の虚弱を治すにはとても大切な部位です。前回ご紹介した中脘と同様に身柱とセットで処置すると良いでしょう。

お灸をするときは背中の皮膚の状態をよく観察してください。

虚弱な子供は肌のキメが細かったり、浅黒かったり、また産毛が一面にたくさんある場合もあります。子供が背中を触るのをくすぐったがり嫌がる子も多いと思います。

しかしながら、お灸をマメに続けていくと敏感な感覚も正常におさまったり、浅黒さでもツヤが出てきたり、産毛の量も減ってくることがあります。病気や疲れを意識して処置するのではなく日頃から定期的にお灸をすることで丈夫な幼少期を過ごすことができます。

早くから親子でお灸に親しむ環境を整えることは健康の秘訣ですのでぜひ心地よい時間を過ごしてみてください。

 

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マツモト コウイチ

開業17年超の鍼灸師です。鍼灸の普及啓蒙を実践するYoutubeも始めました。ブログでは東洋医学を中心にビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を見渡しています。東洋思想研究を深め居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。

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開業17年超の鍼灸師です。鍼灸の普及啓蒙を実践するYoutubeも始めました。ブログでは東洋医学を中心にビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を見渡しています。東洋思想研究を深め居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。