温溜(おんる)

 

マツモトコウイチドットコムではお灸のある生活を提案しています。ときどきツボの位置を確認して正しくご活用ください。今回は温溜の部位をご紹介します。

 

場所

 

教科書的には前腕後外側、陽谿と曲池を結ぶ線上、手関節背側横紋の上方5寸に取ります。

 

取穴の方法

 

温溜も前腕のツボです。肘と手首の中間ほどの位置で手三里と同じ線上に取ります。

手のひらを下に向け、肘を軽く曲げてテーブルなどに置きます。

肘を曲げた時に出来るシワの端から少したどった凹みと手首の関節の端、親指側にある凹みこの2つを結ぶ線をイメージします。(※手三里と同じラインになります)

このラインをほぼ二等分したところが温溜のツボです。正確に中間地点というわけではなくその付近で軽い凹みを探していきましょう。ただ、この場所はそれほど押しても痛みが出る場所ではありません。前腕の真ん中で親指側のラインになります。

 

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備考

 

温溜は合谷や手三里と同じ大腸経に属しますが鼻詰まりや口内炎など熱がこもるようなイメージの症状に有効です。

少し場所が違うだけで効き目が違ったり対象とする症状が違ったりしますが、根っこの段階では共通していることが多くあります。基本的に温溜は慢性的な症状というより急性的な症状に効果があると実感しています。

もし慢性症状に対してお灸をするのであれば温溜より手三里のほうが優先して選択したほうが良いでしょう。

 

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マツモト コウイチ

開業17年超の鍼灸師です。鍼灸の普及啓蒙を実践するYoutubeも始めました。ブログでは東洋医学を中心にビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を見渡しています。東洋思想研究を深め居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。

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開業17年超の鍼灸師です。鍼灸の普及啓蒙を実践するYoutubeも始めました。ブログでは東洋医学を中心にビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を見渡しています。東洋思想研究を深め居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。