手三里(てさんり)

 

マツモトコウイチドットコムではお灸のある生活を提案しています。ときどきツボの位置を確認して正しくご活用ください。今回は手三里の部位をご紹介します。

 

場所

 

教科書的に言うと前腕後外側にあり陽谿(ようけい)と曲池(きょくち)を結ぶ線上肘窩横紋の下方2寸です。

まず陽谿と曲池を結ぶラインが大腸経という手三里が属する経絡になります。

陽谿は手首の親指側です。サムズアップ(「いいね」の指サイン)をしたときに親指から手首に向かってくると手首の手前で凹みがあります。そこが陽谿です。

曲池は肘を自然に曲げきったときに肘にシワができますが外側のシワの端が局地になります。

曲池から陽谿に向かって指の幅3本分が2寸になります。ちょうど筋肉の境目が凹んでいますのでそこに手三里を取ります。

 

取穴の方法

 

手三里は肘の先にあるツボです。膝の先にある足三里と名前や位置取りなど似たところがあります。

取り方ですが、まず肘を曲げて、手のひらを軽く立ててテーブルなどの上に置きます。

肘を曲げた時に出来るシワの端から少し先の凹みと手首の関節の端、親指側にある凹みこの2つを結ぶ線をイメージします。そして肘のシワに人差し指を置き指の幅3本分離れたところ、薬指の当たっているところが手三里です。

押すと比較的痛みを感じる場所です。

 

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備考

 

お灸の場所で大腸経の経穴を紹介することが多いと思います。(手三里、合谷、温溜など)これら大腸経にお灸をすることはいくつか秘密があります。

ひとつは呼吸と表裏の関係である大腸経は呼吸の弱さを助けることができます。呼吸を助けるというのはストレスや気温の変化に対応する自律神経の安定に役立ちます。

つぎに手が届きやすいところにあります。大腸経は手から鼻に向かって、途中に肩や口、奥歯に関係しいます。ですから肩こりや皮膚病、口内炎や鼻炎など現代ではとても厄介な症状に有効となります。とても使い勝手の良いツボの集まりだと言えます。

さいごに大腸経は陽明経というグループに属します。これはとても陽気が盛んで反応が出やすい経絡です。しかも良くなるのも早いけれど悪くなるのも早いという特徴があります。気血の移ろいが早いものですから定期的にお灸によって気血の流れを整えるのは「良さ」がわかりやすい部位でもあります。

 

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マツモト コウイチ

東洋思想研究家でありUdemy講師でもあります。開業15年超の鍼灸師です。ビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を東洋思想家として見渡しています。すべての投稿に関して講義講演が可能な内容となっています。居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。

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