足三里(あしさんり)

 

マツモトコウイチドットコムではお灸のある生活を提案しています。ときどきツボの位置を確認して正しくご活用ください。今回は足三里の部位をご紹介します。

 

場所

 

教科書的にはは膝蓋靭帯の外側の凹みと、足関節前面のしわの中点を結んだ線上で、膝蓋靭帯の高さから指の幅4本分下と定義されます。

これを言い替えると膝のお皿の骨の斜め下の凹みと内くるぶしと外くるぶしをつないだ線の中心を結んだ線のお皿側の凹みから指の幅4本分下 となります。

脛の骨の外側の筋肉のふくらみ、つまり前脛骨筋という筋肉の上にあります。

 

取穴の方法

 

足三里は最も有名なツボでしょう。一般の方でも、名前は聞いたことがあるという人も多いと思います。松尾芭蕉の『奥の細道』にも前文に「…足三里に灸すえるより、、」とあり記憶にある人もいるかもしれません。

このツボはイスに腰掛けたり、床に座って膝を立てた姿勢で取っていきます。

名前通り、足、すねの前側にありますがとても簡単に場所を探し当てる方法があります。

【簡便法】簡単に取るには、お皿の骨を親指と人差し指で囲い、そのまま中指を下に伸ばします。そして、すねに触れる所が足三里になります。

場所の欄で説明したように線上に沿って、すねを指先で下から上へなぞっていき、膝の下付近で指先が止まる凹みというように取っても間違いではないのですが簡便法で探すと一発ですからおすすめです。

 

写真でみる

 

この写真は簡便法を使っています。親指と人差し指で膝のお皿に沿って「C」で囲います。中指を垂直(真下の方向)に向けて届いたところが足三里のツボです。このやり方がわかりやすく確実ですのでオススメです。

 

見えにくいですがスネの上のほうに赤丸で足三里のツボの位置の印があります。

 

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備考

 

足三里は四総穴のひとつです。四総穴とは際立って大きい効果が期待できるツボを厳選したもので「肚腹三里に留め腰背委中に求む頭項列欠に尋ね面目合谷に収む」と古典にあります。

お腹の調子を整えるのに有効だと古典では言っています。

足三里は胃腸の土台に相当しますので、食欲不振や胃もたれに有効なツボと言えます。また長距離を歩く人や足腰を強く保ちたい場合に必須のツボとなります。そのため先述しましたが松尾芭蕉の奥の細道においても毎日足三里に施灸したと言います。

当時の旅は覚悟が必要でありすべてが楽しみとは言えず命がけの場面もあったといいます。

また胃経は奥歯や顎とも関係深いものです。そして陽明経という陽気が盛んな経絡であることから精神的な活力の元にもなります。落ち込んでいる・気がふさがっているときなど足三里にお灸をすると安定して精神が回復すると言われています。

 

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マツモト コウイチ

東洋思想研究家でありUdemy講師でもあります。開業15年超の鍼灸師です。ビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を東洋思想家として見渡しています。すべての投稿に関して講義講演が可能な内容となっています。居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。

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