鍼よりもツボよりも鍼灸師の最大の武器が脈診です
#046脈診
[4分32秒]
「自律神経を整えること」が鍼灸治療の強みでもあります。その自律神経が整ったかどうかの判断は、脈によって理解できると考えます。(そもそも脈拍も自律神経の支配を受けています)
いわゆる伝統鍼灸といって日本に古くから伝わる鍼灸の流派では脈診(または腹診、舌診のすべて・またはいずれか)など客観的な観察によって診断したり施術の効果を確かめたりします。別に私たちが隠しているわけではないのですが、鍼やツボという言葉が印象的すぎて理解されない事柄なのではないかと思っています。
脈診をする鍼灸師は、全身的な症状を診ていることになります。たとえば腰痛でも足に鍼をあてたり、背中やお腹にお灸をする理由が脈にしたがっているためなのです。
今後は、東洋医学の言葉で「未病治(みびょうち)」とか「脈診」という独自の言葉が徐々に市民権を得て広がっていくと思います。それらが珍しいものではなく理解が広がっていくことを切に願うものです。
このコンテンツについて
鍼灸師のお話しは「症状に効くツボ」を教えるだけではありません。もっと些細なことで、もっと大切なことがあると思っています。
ご家族と朝食時のコミュニケーションや職場でちょっとした会話のいとぐちになるように難しい内容にならないように心がけて参ります。
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マツモト コウイチ
開業22年超の鍼灸師です。
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