人類は数多くのパラダイムシフトを体験してきた。火の使用、車輪の発明、火薬、蒸気機関、電気、半導体…。
なかでも火薬はノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルのダイナマイトでも知られるように人類史上に大きな変革をもたらしました。
火薬は英名ではガンパウダー(Gunpowder)と呼ばれ主に銃や火砲などで使用される弾丸を推進させるための火薬の総称です。それと区別するようにプロペラントとは一般にはロケットなどの「推進剤」のことを指す語があります。転じてここではビットコインが世界の変革を推進することになぞらえタイトルは『プロペラント ビットコイン』としました。
第1話 08年 ビットコインの構想
ビットコインは実在する硬貨ではありません。データです。08年に中本哲史(Nakamoto Satoshi)の名義で発表された論文にはじめて登場します。
このビットコインは実証実験中という位置づけながら、いまでは世界中の投資家、研究者、起業家、銀行家などを虜にしているのです。
ビットコインは既存の技術を組み合わせたもので新しいテクノロジーではないと言う人がいます。しかしながら、革命的なパラダイムシフトを生み出しました。そして今もパラダイムシフトを促し続けています。
IT革命の寵児であり当時のインターネットブラウザであるネットスケープ社を率いたマーク・アンドリーセンによれば、このようなことがITにおきたのは3回目だといいます。
1回目は「パーソナルコンピュータの出現」
2回目は「インターネットの出現」
そして、3回目は「ビットコインとブロックチェーンの出現」である、と。
この革命的な出来事がどれほど凄いことなのでしょうか。それはこれからどれほど社会が変革されるかを見ていれば体感することになるでしょう。
ビットコイン革命は単なる電子マネーの使い勝手ではありません。
技術的なことは割愛しますが、この技術を活用することによって信用を保証する中央機関がいらなくなります。
それは政府にも企業にも個人にも危機であるとともにチャンスとなるものなのです。
そして投資家にも千載一遇の好機であると言えるのです。
投資の対象であると同時に資産価値を持たせたデジタルデータだということを理解する人が今後増えていくと予想されるのです。
(つづく)
マツモト コウイチ
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