人類は数多くのパラダイムシフトを体験してきた。火の使用、車輪の発明、火薬、蒸気機関、電気、半導体…。
ビットコインは何を変え、何を生み出すのでしょうか。人類はさらなるプロペラント(推進力)を得てどこに向かうのでしょうか。
第2話 ナカモトサトシは誰?
投資とはまったく関係ないのですが、ビットコインの発明者とされる中本哲史(ナカモトサトシ)は日本人の名であることからとても親近感が持てます。
ビットコインの1億分の1の最小単位は彼にちなんでsatoshiという単位です。
ナカモトサトシが誰かは謎めいており、その謎がさらに興味を誘います。
ナカモトの使う英語は流暢なものであり、また彼のビットコインに関する論文には日本語が使われていないことから、日本人であるという主張には懐疑的な見方がなされています。
ナカモトはビットコイン約100万BTCを所有していると推測され、これは2017年5月時点の相場で2000億円に相当する巨額の資金を手にしていることになります。
スイスのプログラマーでコミュニティにおける活発なメンバーでもあるステファン・トーマスは、ナカモトがビットコインのフォーラムに投稿した時間帯をグラフ化しました。
その結果、グリニッジ標準時で午前5時から11時のあいだ、ほぼ投稿がないことが判明。土曜日や日曜日でもこのパターンは当てはまっており、つまりこの時間帯はナカモトの睡眠時間なのではないかと推測されたのです。
もしナカモトがある特定の集団・チームではなく、個人であり普通の睡眠習慣の持ち主であるなら、彼が住んでいるのはUTC05:00もしくはUTC06:00の地域と推測されるのです。
これは北米の東部標準時や中部標準時、中央アメリカの西インド諸島や南米が当てはまります。
他にもナカモトサトシを名乗った人物や疑われる人物がいるにはいるが正体はわかっていません。
ナカモトサトシを名乗るメリットやデメリットがありますが、もし彼が最初から存在を明らかにしていたら、ノーベル経済学賞の受賞は間違いなかったでしょう。場合によってはノーベル平和賞などW受賞なんて快挙があったかもしれません。
彼の存在はベールに包まれたままですが、それでもブロックチェーンは次なるブロックを繋ぎ続けています。
(つづく)
マツモト コウイチ
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