「これからの10年はこれまでの10年とはまったく違う」
最近ではあちらこちらで「新しい時代」と言われています。それは単なる扇動的キャッチフレーズではなくて、本当に加速度的な変化が起きている実感から出てくる危機感にも似た言葉でしょう。
日本では個人の体感として景気の低迷が長く続いていますが、それに反して経済指標は好調を維持しているといいます。「ホントに景気が良いの?」このギャップを感じて疑問や不信感を持つ人も多いのではないでしょうか。
副業2.0の時代へ突入
銀行の融資担当者、不動産ブローカー、スーパーのレジ係、ホテルの受付人に測量士まで…
将来、消滅する職業のリストが巷で話題になっていますが、それと同じように稼ぎ方も多様化している様子。副業として本業の収入を補っていたいままでのスタイルから、自分の成長のためにキャリア(経験)を活かす副業2.0の時代へと進化しはじめたといいます。
副業を解禁する大企業も増えてきたといいます。企業側から副業をして収入不足を補填してほしいというメッセージなのでしょうか、はたまた個人の多様性を認めた寛容な対応なのでしょうか。
3つのアップとは何か
給与収入が増えにくい経済情勢と多様な生き方を模索する個人、そして社会の構造改革に取り掛かりたい政府などそれぞれの思惑があいまって、遅かれ早かれ「副業あり」という新しい価値観を受け入れざるを得ない社会情勢がすぐにやってくることでしょう。
そこで「副業あり」を社会も企業も個人も受け入れる流れがあったとします。実はここから先が大きな違いを生む大問題があるのです。
それは単なる収入源を補うための従来の副業1.0なのか、それに対して自分の能力を思う存分に発揮して活躍の場を広げ人生をさらに充実し収入まで多角化してしまう副業2.0に取り組むかどうか、これは目指す方向性がまったく違うものになってしまいます。
つまり、「おカネのために時間を切り売りする副業1.0」なのか「能力を高め存在感を発揮する副業2.0」なのか、どちらを選ぶのか今から考えて対策を立てる必要があるのです。
もちろん、この記事をお読みの方は副業2.0のほうが良いと思うに違いありません。(なぜなら時間の切り売りはどんなに頑張っても24時間という限界がありますが、能力を発揮すれば青天井に評価(収入)が高まる可能性があるからです!)
そこで副業2・0を意識して3つのアップを心がけることが必要になってくるのです。この意識を持ち行動することをここでは「3つのアップ大作戦」としてご紹介します。
ベースを堅固にする必要性
1つ目のアップは収入アップです。しかし、これだけ聞いてしまうと副業1.0の時間の切り売りと何ら変わりがありません。単なる時給で稼ぎましょう…ではなくて「お金とお金の使い方(哲学)」をしっかり理解しましょうというのがここでの趣旨です。
お金を増やすことばかりに躍起になって、欲に振り回されて大切なものを失うことはよくあります。そうならないように今一度、お金とお金の稼ぎ方、使い方、投資のしかたなどを確認しましょう。哲学的な理解があってから収入アップにつなげる行動をはじめるのです。
お金に関する考え方をしっかり確立しておくことも将来的に収入アップに直結します。なによりも心構えというベースがしっかりしていないといくら稼いでもまったく手元に残らないなんていう予想外な展開にならないとも限りません。
古典でも次のような一節があり、大切な何かを教えてくれます。
恒産なくして恒心なし(一定の収入がなければ正しい心構えでいられない)『孟子』
飲食足りて礼節を知る(生活に余裕があればこそ礼儀正しくいられる)『管子』
インプットを冷静に
2つ目のアップはスキルアップです。収入アップにばかり目を奪われているとろくなことがありません。対価として収入アップを目指すのですから、それなりにスキルアップが必要になることは言うまでもありません。
スキルアップを目指す方法もたくさんありますが、誰もがすぐに取れる民間資格などはスキルアップにならないことが多いです。「資格で箔をつける」というのがどこまで有効かわかりませんが、とりあえず取った資格は足裏の米粒と言われることが多いです。取っても食えない、と。
自分の目指す方向性は、やはり自分が好きな分野・得意なジャンルと世間的なニーズの重複する部分にフォーカスすると良いでしょう。
どこまで専門的に副業を目指すか個人差があり助言しにくいのですが、ある業種のニーズを測るには、その業界の業界紙があることが条件と言われています。業界紙があればニーズはあります。
また異業種であっても同じような問題を抱えている場合が多いものです。そのフレームワークを応用すれば解決へ直結する可能性もあります。意識的にアンテナを広く張っておくのも大切なことです。
業界が存在しなくても収入になり仕事を作り上げることも可能です。いろいろな可能性が満ち溢れている副業2.0を有効活用しない手はありません。
例えば…
寿司職人だから英語は関係ないとは思わずに英語や中国語の話せる職人さんを目指す
技術者だから個人で完結する仕事だと思わずに技術者の交流するコミュニティを運営する
普通の主婦で仕事にならないと思わずに好きなことに詳しくなり勉強会・趣味会を作る
アウトプットを積極的に
最後のアップはアクセスアップです。これはHPやブログのアクセスをテクニック的に稼ぐというのではなくて、貴重な情報であっても積極的に発信していきましょうということです。
なにもブログを持っている必要はないのですが、私のように発信する相手がいない場合はこのようにブログで考えをまとめていくだけでも自分の確認にもなりますし、備忘録として読み返すとさらに良いでしょう。なによりも自分でブログを持つとアクセスが増えたときに嬉しいですし、知り合いが増えたらもっと嬉しいものです。
職場やご近所だけではない新しいつながりというものは、本当に貴重です。
時間やお金、エネルギーや情熱を傾けて獲得した情報というものは、とかく自分のなかで完結して終わりがちです。しかし、これだけ情報化社会と言われて時間が過ぎたのです。情報の共有こそ最も価値が高いのではないでしょうか。
さらには、今後は情報よりも信用に重きが置かれるようになります。ますます価値の多様化があらゆるところに影響していますので、自分の成長のために、その確認・検証をするためにも記録として残し、あわよくば公開して新しいつながりのキッカケにしてほしいと思います。
なによりも一般人から抜け出すキッカケになるのがブログやメルマガ、YouTubeやインスタなどの情報発信であることは言うまでもありません。自分でさえわからない展開が待っています。さぁワクワクしながらアウトプットを続けましょう。
さいごに
仕事=人生という視点では、消滅する職業が増えることで、これからは競争社会が加速して不安ばかりつのるでしょう。
しかも、もともと生命は常に競争にさらされていました。
そういう言い方をすると本来の姿に戻ったとも言えますし、搾取する人から奪われた力を取り戻す絶好の機会とも言うことができます。
ですので、副業という発想が登場しているのですが、そこにこだわる必要はなく多様性の一環であって自由への変革期という位置づけで良いでしょう。注意すべきは今までどおり1.0なのか2.0なのかということです。この理解で大きく違いが出てきます。
副業2.0を十分に活かすために3つのアップ、収入アップ・スキルアップ・アクセスアップを目指して行動していくことが大切です。副業をするもしないも、この3つのアップは大きな意味を持ってくる時代に突入します。今からでも遅くないということは、このブログでも証明していきます。
もちろん、3つのアップはこのブログのコンセプトでもありますから役立つ情報をドンドン発信していこうと考えています。
マツモト コウイチ
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