鍼灸の普及啓蒙は鍼灸師として切実な問題です。
そこで私の考えと行動を「アンサー計画」として立案し、それにのっとって普及啓蒙をはかりたいと思います。今回はその説明についてです。一般の方は最下段の「さいごに」だけでも読んでください。
鍼灸の普及啓蒙
私が思うのは「鍼灸=経絡治療」
鍼灸は古典によって伝えられたものなので、その精神を引き継ぎ「述べて作らず」『論語』のように解釈の範疇で実践することが望ましいと考えています。またそのうえで伝統を伝えていく義務を負うものだと考えます。
個人的には伝統鍼灸と言ったほうが好きです。
なぜなら経絡治療であっても「経絡治療なのか?」が混在していることがあるからです。
伝統にのっとった術式が経絡治療だとは思っていますが、発展の名の下に古典を顧みないのではいつしか名人芸になり、形骸化、衰退という憂き目を見ることになるのは歴史が証明していることでもあります。
つまり経絡治療を広げること
言い方はまだ流動的なのですが、鍼灸とは伝統鍼灸を意味し、物理療法を指すわけではありません。そして、伝統鍼灸の具体的な体系が経絡治療だと考えています。
そのため、私が考えていることは「経絡治療を広げること」です。
なかでも、単に自分の鍼灸院にて患者さんを集めて「鍼はいいんですよ」「難病も治りますよ」「未病治できますよ」ではないんです。これを普及啓蒙なんて考えていません。
この努力は、自分の営業努力であって普及啓蒙は結果的に為していると言えるに過ぎません。もっと積極的に普及啓蒙する必要があります。(個人的には一般の方に講演を依頼されるケースがありますが、これも鍼灸のセールスではなくて、あくまでも東洋思想・東洋医学を理解してもらう活動に過ぎません)
毎回、お話しが長くなりますが、結論から言うと経絡治療を行う鍼灸院を作ろう(プロデュースしよう)ということです。
これを3年先くらいを目安に達成したいと思います。
プロデュースだよ
ウチの鍼灸院はこれ以上予約枠が増やせませんので淡々と日々の臨床に向かっていくだけだと思っています。
それとは別に同じやり方の鍼灸院を作ろうと思っています。そこへは私が働くことは一切ありません。経営面を請け負うことはあっても治療には立ち会いません。治療法は私のやり方と同じ経絡治療です。
これを達成するまでのプロジェクトが「アンサー計画」です。
勉強会はあてにならん
勉強会でも鍼灸・経絡治療の普及啓蒙を謳っています。
私にとっては、かれこれ20年前から聞いていることです。
それでも現状は衰退しているように感じます。治療法を学んでも食っていけない鍼灸師がいるというのは、もはや治療法に問題があるのではなく経営に問題があると考えるのが普通だと思うのですが、その改善がまったく進んでいないようです。
ですので、そこを私が補完すれば良いんじゃないかという発想です。
(おこがましいかもしれませんが、うまく行ったモデルを明示するしか説得力を発揮できないでしょう)
勉強会は勉強会のジレンマと言うか問題があるのですが、私はそれを批判するつもりはありません。そちらを変えるというより、成功のロールモデルを明示するほうが良いことだと考えています。
だったらやれよ
「やってみなよ」
そう言われると思います。
ですから、そのようにやっていくのですが、私の鍼灸院はそのまま、ずーっと変わりなく私が担当して責任を持って続けていきます。
この計画はそれとは別に新しく鍼灸院を始めるという計画です。
そこでいくつか問題になります。資金と人材。
資金は3年でどうにか集めたいと思います。場合によってはクラウドファンディングなどもありますので、そちらも研究していく必要があるでしょう。
一番の問題は人材です。この人材は適任の人物と出会えるまで時間がかかると思います。ただこれはもっとも大切な要素ですから、一番チカラを入れたい重要事項だと認識しています。
そもそもアンサー計画とは
新しい事業を始めるためにお金と人材が大切になることは間違いありません。
ただその根底に流れる思想が「鍼灸・経絡治療を普及啓蒙する」のであって、単なる金儲けや自分のやり方を押し広めるのが目的ではありません。
その方法論として「アンサー計画」があります。
アンサーっていうのは、つまり答えですね。私なりの鍼灸の普及啓蒙の答え。
これは鍼灸師のみならず一般の方にも支援をしてほしい、このプロジェクトの名称なのです。
鍼灸師には開業することのモデルケースにしてほしいと思います。参加に実利がありますね。
一般の方には、情熱を共有してもらい発展するストーリーを楽しんでほしいと思います。まるでインディーズのバンドがメジャーデビューするまで応援していくような心境ですね。
本来は、鍼灸師から出資を募ったり、弟子を育てて分院を作れば良いのでしょうけれど、それは私の思い描く「鍼灸の民主化」に程遠いのです。鍼灸師のための鍼灸から、一般の方の鍼灸に、つまり鍼灸を民主化する必要があると思っているからです。
ですから、一般の方にもアンサー計画には関わってほしいと思っています。
事業を作ること
まずはプロジェクトでお金や人を動かし、ある程度になったら鍼灸院開院とともに、それらの事業もすべて新会社に移行しようと思っています。
たとえば、ヨガ教室や講演会の主催など鍼灸院単独では採算が難しいかもしれない初期の運営を、他の事業で収益的に補完できるように考えるのです。
まずはプロジェクトベースで動いて、失敗したら終わり。反省して次なる作戦を考えましょう。
一般の方が関係してくれると、例えばスタッフTシャツのようなものを作ったり、ロゴを作ったり、何かに出店したり、鍼灸院を飛び出してアンサー計画自体が利益を生んだり、鍼灸の普及啓蒙にも役立つのではないかなと思っています。
アイデアはたくさんありますが、それも参加者があってこそ。
楽しいビジネスをしよう
社会に良い影響を与えることほど、充実感を得ることは無いでしょう。
だからこそ「良い鍼灸院が不足しているのはもはや社会問題」なのです。
いっしょに社会問題を解決して、小鳥が休むとまり木のようにたくさんの良い鍼灸院ができるようにアンサー計画に参加してもらえればと思っています。
参加方法はまだ無い
とは、言ったものの参加方法が確定していません。
オンライサロンなどクローズドな場がありますが、連絡方法や常駐するネット環境など、これから最適なものを探そうと思っています。
一応、フェイスブックページを常駐するところ
ブログを進捗をまとめるところ
you tubeを宣伝するところと考えています。
もっとよいネットでの交流の場があればそちらに移行していこうと思います。
さいごに
もし、誰も支援者(というか参加者)がいなくてもこの計画はスタートしました。
できるか、どうかはやってみなければわかりませんからね。
一般の方の参加によってアンサー計画のTシャツがたくさん登場するかもしれません!
もしかしたら自己満足で終わるかもしれませんし、鍼灸院開業につながるかもしれません。もう、ここから先はロマンです。
私は一応、鍼灸院経営のノウハウは持っているつもりです。それでも状況が違えば判断も違うでしょう。経絡治療の普及によって、ひとりでも多くの患者さんが救われるように普通の鍼灸師ではやらないようなことをやっていこうと思います。
ぜひ、このアンサー計画に参加してみてください。(フェイスブックページを用意してみました。とりあえずで構わないのでご参加ください)
お問い合わせ・ご質問はツイッターDMやフェイスブックでお受けします。よろしくお願い致します。
マツモト コウイチ
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