睡眠で困ったら思い出してほしいこと

 

眠りについては多くの人が悩みを持っていることでしょう。職業柄、そのような方を鍼灸施術することは数知れず。

 

今回は施術内容とは関係なく、考え方の一例をご紹介します。この考え方が少しでも理解できれば睡眠で苦しむ人へ少なからず希望になるでしょう。また普段、睡眠で悩まない人でも誰かにアドバイスしてあげてください。

 

良い眠りの実践のために

「眠り」の悩みを減らすには

 

眠りに関することがなぜ苦手なのでしょうか。

例えば「食べること」「排便すること」「汗をかくこと」「眠ること」これらは比較的自然に行っていることです。

言葉を言い換えると無意識に本能で行っていることです。この無意識を意識することが事態の正常化を邪魔しています

たとえば、行進で歩く場合、手足は交互に動くものです。これを右とか左と意識すればするほど疲れてしまいます。挙句の果てには緊張や疲労から手足の動きがメチャメチャになってしまいます。

「眠り」の難しさも多くもそのような点にあります。いつも自然に眠れていたものが、なぜ急に眠れないのかと焦るのです。そしてその焦りは他の不安や緊張感を呼び起こしますます眠りが難しくなるという悪循環に陥ってしまうのです。

 

眠るって疲れる

 

眠りに関してのメカニズムは多くの投稿を見かけることができるので、ここでは割愛します。ただ感覚的に言うと眠ることは体力を消耗することなのです。

「疲れすぎると眠れない」とか「高校生は10時間以上眠れる」といったように経験則として体力が充実していないと眠り続けるのは難しいのです。

ですが、実際は眠った時間に比例して睡眠の充実感をおぼえるものではありません。たくさん眠ればたくさん元気というわけではないのです。

 

大きな勘違い

 

実は睡眠には2つの視点が存在します。1つはみなさんがよく理解しているであろう「熟睡」という言葉。これはいわば生理的な問題、身体的な眠りを指します。

そしてもう1つは「安眠」という言葉があります。これは心理的な問題、精神的な眠りを指します。

一般的に寝具の宣伝では熟睡の有無を謳っている場合が多いと思います。

ですが、私たちが目指すべきは「熟睡」であり「安眠」であり、それらの両立なのです。

私たちは生理的な眠りが十分であるはずなのに心理的な眠りが不十分であるために、睡眠そのものの質が悪いような印象を持つのです。

 

解決策は思いがけないところに

 

前述したように「熟睡」を求め寝具や空調、防音、調光に工夫を凝らしたとしましょう。

しかしながら、それらは言ってしまえば肉体を休める工夫なのです。

ここで見直してほしいことは「安眠」を求め環境を整備することです。簡単にいうと「気になること」を普段から減らすように心がけることです。

誰かに連絡をしよう連絡をしようと気に病んでいれば、やはり睡眠の質に影響します。毎晩そのように気がかりで思い出すのなら、思い切って連絡をしてしまうのです。

その意味で不安や心残りを一度、メモやノートに書き出して頭の中を整理することが有効です。もちろん、書き出したからといって解決しにくいものもたくさんあります。しかしながら、自分の思考を見直すことで、何を気にして、何が負担だったのかと整理できるだけでも、安眠への第一歩なのです。

 

眠ってないのに眠ってた

 

特に眠れない人は、眠れないこと自体が「不安」や「恐れ」に変わっていくものです。

一旦、冷静になり「横になっているだけでも体力が回復する」と信じてください。寝室を暗くしましょう。イライラしないで静かに目を閉じます。もしも近所の犬の鳴き声や自動車の音、室内の水が流れる音や冷蔵庫の音が気になるのであれば、興味のない音楽や毎日聞いて飽きている動画を再生してみましょう。

意識を目や脳から耳に移すだけで、やがて眠りにつくことが可能です。

寝付く間際になって目が覚めても落胆したりイライラしないことです。体力が回復しているのですから、明日への体調の不安や心配は必要ないのですから。

 

慣れる?飽きる?

 

眠りは完全に本能が関係することです。ですから、食事や起床、就寝のサイクルを一定させることが重要です。休日の前夜だろうが、休日の朝だろうが、普段と同じように眠り、そして起きるのです。

自分が何時に何をしているのか。これが自分で理解できていれば睡眠の質を高めるだけでなく、病気になりにくい体にもなります。その証拠に長寿の方は生活リズムが安定している人が多いものです。

 

そこにはきっと冷えがある

 

眠りを深くするには、冷えは大敵です。

足の冷えがあれば、深い眠りは難しいのです。もっと詳しくいうと、つま先ではありません。かかとやアキレス腱のあたりが冷えていては眠りが苦しいです。(つま先は小便が2,3回出れば自然に落ち着いてきます。)

かかとに関しては、普段から足湯や半身浴を習慣にしていくと冷えにくくなります。

ときどき、「足が熱くて苦しい」とか「足が熱いのは冷えなくて都合がいい」という人がいますが、これは冷えよりも悪い状態「冷えすぎ」の状態です。ですから、安心せずにマメに足湯を実践しましょう。

(※もちろん、お灸を習慣で行うことが有効です。場所に関しては別の機会にご紹介します)

 

さいごに

 

心と体の関係はみなさんが思っている以上に密接に関わっています。

信じるかどうかはお任せしますが、ここでお話ししたことは、お薬を一切使っていません。使っている人でも試してみる価値があることです。

人間は感情があって当然です。

不安や不快や不調は必ずといってついて回るものです。しかし、苦しいかもしれませんが、それを含んで自分というものが理解できれば悩みは減っていくのではないでしょうか。

どうしても立場上「鍼灸施術を受けたほうが良いですよ」と言いたくなることもありますが、まずは視野を広げるだけでも良い結果につながればと思って書いてみました。少しでも得ることがあれば幸いです。

 

 

 

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マツモト コウイチ

東洋思想研究家でありUdemy講師でもあります。開業15年超の鍼灸師です。ビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を東洋思想家として見渡しています。すべての投稿に関して講義講演が可能な内容となっています。居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。

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東洋思想研究家でありUdemy講師でもあります。開業15年超の鍼灸師です。ビジネスから教育、エンターテイメントまで多くの人の成功と挑戦を東洋思想家として見渡しています。すべての投稿に関して講義講演が可能な内容となっています。居敬窮理(振る舞いを慎み、道理をきわめて、正しい知識を身につけること)を実践していこうと思います。