【インタビュー】秩父市強谷鍼灸治療所

キュウタロウ

今回は秩父の勉強家の強谷(すねや)先生にインタビューしてきたよ。
先生は埼玉県の秩父市に「強谷鍼灸治療所」を構えて7年目なんだって。

 

強谷直佑先生

 

インタビュー

 

キュウタロウ:先生はなぜ鍼灸師になったの?

強谷先生:鍼灸師になった一番の動機は、祖母が鍼灸師だったということですね。

私には兄弟がいるのですが、兄弟で一番体が弱くしょっちゅう風邪を引き咳をしていました。そこで、鍼灸師をしていた祖母が事あるごとに私に鍼をしてくれました。そして祖父母によく懐いていた私には、物心つく頃から鍼灸師として患者さんに施術している姿が祖母の姿でした。

中学生のころ、野球をしていた私は自身のケガから人の体、医療に興味を持ち始め、自然と一番身近にあった医療である鍼灸師を目指すようになりました。

 

キュウタロウ:どこで開業しているの?開業して何年?

強谷先生:私の鍼灸院は埼玉県の秩父市にあります。

祖母が引退して6年経ち、鍼灸師としての資格を取得した私は祖母と同じ土地で仕事を始めました。それから月日が経ち今年で7年目になります。

 

キュウタロウ:秩父市の特色や雰囲気など教えてください

強谷先生:埼玉の秩父という地域は、たまにメディアなどにも取り上げられますが荒川の上流にあたる自然豊かな埼玉で最も田舎の地域です。

周囲を山々に囲まれた盆地で、夏暑く、冬寒い、自然の厳しさ、生活面では公共交通機関は発達しておらず、車がないと生活するのが大変な地域でもありますが、田舎らしい豊かな自然と穏やかな空気が流れる土地です。

 

穏やかな時が流れます

 

キュウタロウ:どのような人が来院するの?

強谷先生:当院にお越しになる方の6割近くが20代から40代の若い人です。

そして、70代よりお歳の大きい人よりも10代以下の子供の方が多く来院されています。

秩父地域全体でみれば超少子高齢化が進んでいますが、私の思いとして、これから先の未来を考えた時に、「子宝」という言葉があるように、未来の大きな財産である子供たちと、その子供たちを育て支えていく親の世代を「東洋医学」「鍼灸師」として支えたい、という思いが皆さんにも届いているのかなと思っています。

 

キュウタロウ:いままでで印象に残ったことは?

強谷先生:印象に残っている方は何人もいますが、私が鍼灸師をしていて嬉しさを感じた風景があります。

うちの鍼灸院は待合室が広い畳敷きなんですが、親子3世代、ご家族皆さんで施術にいらっしゃって、おばあちゃんの施術が終わったらお母さん、お母さんが終わったらお父さん。お父さんが終わったらお兄ちゃん、そして最後に弟ちゃん。

鍼自体はお1人ずつですが、 待合室でご家族皆さんゆったり、のびのび待ち時間を過ごし順番が来たら次の人。そして、また1人終わったら次の人。

その和気あいあいとした雰囲気がとても印象的だったのもありますが、 1つのご家族の健康を支えるうえで「東洋医学」「鍼灸」というものが大切なお役目をしていることに、東洋医学に従事する者としてとても嬉しい気持ちになりました。

 

最上級の鍼灸道具でお迎え

 

キュウタロウ:鍼灸は楽しい?

強谷先生:日々勉強は当たり前。数少ない休みの日はしょっちゅう研修会に行き、家族には苦労を掛けることも多いです。

ですが、学べば学ぶほど鍼灸の奥深さ、凄さを知り心が躍り、その英知を用いて皆さんの笑顔が増えるたび鍼灸師をしていて良かったと感じます。

 

キュウタロウ:座右の銘とか大切にしている言葉を教えて?

強谷先生:「自分のありたいようなあり方をする勇気を持つ」

私が大切にしている言葉でもあり、患者さんにもお伝えする事がある言葉です。人は1人では生きていくことはできず、助け合いながら、協調し合いながら生きていますが、自分というものを押し殺さなくてはいけないことも多々あります。

その中で、人生に絶望することなく、少しでも顔を上にあげて笑顔で生きていくために大切な言葉だと思っています。

 

趣ある建物と強谷先生

 

キュウタロウ:趣味は何?何に興味があるの?

強谷先生:趣味は色々とありますね~

これは祖父の影響ですが、日曜大工と写真撮影が好きです。日曜大工は休みが少なく、仕事柄手を労わっているのでほとんどできませんけど(^^;)

その代わり、写真撮影は手を傷めることがないのでいいですね。子供の写真や風景などの写真を撮ったり、京都が好きで誰が見るわけでもなく自作でフォトブックを2冊も作ったりしました(笑)

体を動かす趣味としては、自転車、ロードバイクに乗ることが好きです。大会に出るなどはしないですが、もしいっぱい休みを取ることができればカメラを持ってロードバイクで旅をして、その土地土地の美味しいものを食べたいものです。

 

キュウタロウ:鍼灸師じゃなかったら何を職業としていますか?その理由は?

強谷先生:なりたかった職業は幾つかありますが、現実的には「心理カウンセラー」など心の病と向き合うお仕事をしていたかもしれません。

私自身、心の調子を崩したことがある経験も影響していると思いますが、日々充実した生活を送るためには、心と体の状態が健やかさが必要です。

最近でこそ現代医学においても.心と体の結びつきについて注目されるようになりましたが、肉体の不調以上に心の不調は社会的にまだまだ理解されていません。

その中で、東洋医学が心と肉体を別けることなく1つの体として考えることを知る前には「肉体の健康を支える人がいるならば、心の健康を支える人になろう。」と考えていた時もありました。

 

キュウタロウ:いま来ている患者さんに言いたいことは?

強谷先生: 「鍼灸をしてもらえるから毎日頑張れる!」

鍼灸で健やかに生活できていることは私としてもとても嬉しいです。

だけど、心身ともにボロボロになっていらっしゃるのは皆さん辛いですが私も同じように辛いです。汗
ボロボロになっても怒りませんから、自分の力ではどうにも大変になった時には遠慮なくお話ししてくださいね(*^^*)

 

キュウタロウ:鍼灸を受けたことが無い人にいいたいことは?

強谷先生:「鍼灸」というなんだかよく分からないものに対して抵抗感を持つことはよく分かります。

私も身近に鍼灸が無い生活をしていたらそう思います。

ですが、心と体の不調の改善にお役に立てることは事実です。有効性の高いものであることは2000年以上存在し続けている歴史が証明していると思います。病院に行って、なかなかよくならない心と体の不調を抱えた際には、「東洋医学」「鍼灸」が役に立つ可能性があることを思い出していただければと思います。

 

キュウタロウ:ホームページやブログがあったら教えてください

強谷先生:ホームページはこちらです。

また真面目なことを綴っている公式ブログと、プライベートの雑感を綴っているブログがあります。

 

キュウタロウ:患者さん向けの連絡先を教えてください

強谷先生:こちらが当院の連絡先です。

電話はこちら 0494-22-2135 メールでもご相談をお受けしています。
お近くの方に限らず、気兼ねなくご相談いただければと思います。
キュウタロウ:強谷先生、お答えいただいてありがとうございました!

 

 

Screenshot of suneyahariq.com

 

この記事について

 

鍼灸の普及啓蒙のために全国の鍼灸院の先生にインタビューしています。

東洋医学に関わる先生方の思いや願いをご紹介できれば嬉しく思っています。

掲載にご協力いただける先生がいらっしゃいましたらFacebookメッセージまたはTwitterのDMにてご連絡いただければと思います。

 

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マツモト コウイチ

開業22年超の鍼灸師です。